ある人への回答

神経症は思考の中心に問題が生じています。

神経症になったらどんなに頭が良い人でも能率は極端に落ちます。能率が良いと思ってもそれは強迫観念に影響されているから、決断で間違える。あるいは人間関係でも強迫観念が真ん中に入るから本質が捉えられない。その為に人間関係を壊したり、本来の仕事の本質を見逃したりします。それで私は神経症の人生の中でほとんど失敗しました。

こんな例えはどうであろうか。
神経症とは自分の目の前に開けた海を見てこれを飛び越えられないと苦しんでいる状態です。実際は自分の目の前にあるのは海ではなくて一またぎできる水溜りなのです。このPerception Deficit が分かるのは神経症が治った時に始めて分かるのです。このために神経症が治った人と神経症の最中の人では会話が成り立ちません。

成り立つには神経症者の側が敢えて雑用を買って出て積極にやり、それが
自然に出来る状態になった時に始めて可能になります。スムーズに雑用をしている状態は健康ですからその時には判断が正常になる。この雑用が停止した状態、即ち強迫観念に立ち往生し、それと対話をしている時では何をしても上手くいきません。無理に決断をすると人生を損なうことがあります。

やはり考えている暇があるならどんどん雑用です。意外と自分が考えている悩み事は”なんだったっけ”となります。それほど神経症とは妄想の世界であり病の世界なのです。勇気を持ってこれを認めたときに始めて健康世界に入り、自分は随分人生を無駄にしていたなあと分かります。

私はそれが48歳でしたから○○さんはまだまだ時間がありすぎるほどです。
たとえ60歳で治っても治った世界は億円の価値があります。



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